歳を取った時の住みやすさが大切

一見要塞を思わすような強めな外観で他の家を圧倒するデザイン住宅ですが、実はこう見えて「歳をとっても体に優しい魔法の家」なんです。ずっと住み続けるお家なので、老後も階段を使うことなく過ごしやすい間取りになるように平屋をご提案しました。施主様の家族構成や将来設計を基にお家を設計し、歳をとっても体に負担が少ない動線を確保しています。

例えばキッチンから一直線で続く水回りは家事動線を短くし、洗濯物は中庭で干せるように物干しを設置し、洗濯物が家の外から見られるのを防ぎます。歳をとっても洗濯物が5歩で干せる「体に優しい魔法の家」なんです。

外観からは想像がつかないですが、縁側や和室を備え、家の前の緑を見ながらゆっくりのんびり、時の流れを感じながら過ごすことができます。縁側で日向ぼっこしたり、夜にお酒を飲んだり、子どもたちとゲームをしたり、在宅ワークの気分転換にだって使えます。縁側は、日常にちょっとした変化をもたらしてくれるいいアイテムです。

また緑に囲まれた敷地でしたので、キッチンでの料理の合間や食事時、リビングで過ごしている時でもその景色が見られるようリビング、ダイニング、キッチンを配置しました。家族それぞれが別の場所にいても、同じ景色が共有できるステキな空間です！

中庭から入る太陽光で一日中快適

中庭から入る日光で部屋の中はとても明るいですが、見ていただきたいのは窓にカーテンがない事です。中庭なので外から見られることがないためカーテンを付ける必要がなく、降り注ぐ日光を余すことなく家の中に採り入れます。

それでは眩し過ぎるんじゃないかと思われますが、直射日光が入り過ぎるのを防ぎ、中庭の壁で日光を反射させて間接的な光を部屋の中に採り込む設計となっています。そうすることで時間によって太陽の角度が変わっても、日中の光を上手く部屋の中に採り入れることができるんです。

中庭を囲む間取り

中庭を囲む間取りなので、中庭で集められた光が他の部屋にも入る設計です。光を採り込む場所を1箇所にまとめることで、各部屋の窓を減らすことができるのでコストカットにもつながります。
一番のメリットは洗濯機から5歩で洗濯物が干せるので、歳をとっても体への負担を強いられることなく洗濯物が干せるという事です。しかも、リビングに取り込む時も5歩で完結するので、他のお家と比べて選択にかかる時間を圧倒的に短縮できるんです。

さらに段差を上り下りする必要がないので、ぱっと干してぱっと取り込むことができちゃいます。これなら子どもたちもお手伝いがしやすくなり、習慣化するハードルがグッと下がりますね！

見どころ

中庭の周りに部屋を配置させた「ロの字型」の間取りにすることで、差し込んだ光が各方向へ反射し、長時間明るい室内となり各部屋ごとで違った空間を楽しむことができます。一方向からの光ではなく様々な方向からの光を採り入れることができ、一日中光の入るお家となります。

和室や縁側を設置しているにも関わらず、木とアイアンの黒、そして白をメインカラーにし、和とブルックリンスタイルを融合させた内装としました。和を感じさせない外観に遊び心を入れ、和と洋の面白いコントラストに仕上がった思います。

施主様のご希望でキッチンをモルタル(セメント＋水＋砂で作られる素材)で造作しました。手仕上げするため既製品のキッチンに比べ味わい深さがあり、オリジナリティーあふれる雰囲気で、部屋のアクセントになること間違いなしです！

※写真撮影時は駐車場や玄関アプローチ、庭などの外構が仕上がっていない状態です。